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「風月主 ~美しきファランの禁断の愛」のイ・ジュガン(左)とキム・ジェボム(右)。|安・ビョンチョル記者

 

[スポーツソウルメディアジャパン|安・ビョンチョル記者] 韓流の新しいコンテンツとして最近注目を浴びている韓国ミュージカル。ここ数年、「美女はつらいよ」、「宮(クン)」、「Jack The Ripper」などが日本で上演され、韓国ミュージカルの実力は日本の観客にも認められている。関係者の間でも、ドラマ、K-POPに続いて韓国ミュージカルがこれから韓流の主役として活躍すると言われている。

 

その人気ぶりを直接実感できるイベントが東京都港区にある「アミューズ・ミュージカル・シアター」で開かれた。6月21日(金)から同劇場でスタートした「風月主 ~美しきファランの禁断の愛(以下、風月主に表記)」の主演、イ・ジュガン(ヨル役)とキム・ジェボム(サダム役)の囲み取材が27日午後、行われたのだ。


同日の公演を終えたばかりのイ・ジュガンは、「韓国の創作ミュージカルが日本で上演することができ、とても嬉しく思います。この作品はみんなが力を合わせて、長い時間をかけ一生懸命作った作品です。たくさんの方々が足を運びご覧になったらいいと思います」と約50人の記者団の前で韓国ミュージカルの上演について、その感想を語った。
キム・ジェボムも、「日本のミュージカルもとてもレバルが高いと聞いております。この日本で韓国のミュージカルが上演されるのは意味があるし、両国の文化交流の面でも意義あることだと思います」と感想を述べた。

 

「風月主」は、韓国で大ブレイクし、観客のリピート率(再観覧率)が高いということでも有名な作品だ。韓国での公演にも出演したキム・ジェボムは『風月主』の人気の要因について、「この作品は新羅時代の男妓生の物語で、そのテーマの斬新さがまず観客の目を引いたと思います。しかし何よりも本作品の最も大きな魅力は切ない音楽であります。切ない音楽を歌い、悲しいストーリーを表現すると涙が自然に出ますが、涙を流した後に感じられるカタルシスをたくさんの観客が魅力として挙げました。このように色々な魅力が観客のリピート率を上げたのではないかと思います」と説明した。

 

ちなみに「風月主」は、男の妓生が集まる古代新羅のウンルを舞台にした作品で、ウンルで最も芸に秀でた者は風と月を司る者として‘風月’と呼ばれる。作品では、ウンルに集まった男妓生たちの愛と友情を描いている。

 

「風月主」は、上演をスタートしてから5日しか過ぎていないが、すでに日本のミュージカルファンから熱い反応が出ている。キム・ジェボムは今回の公演に対する日本人観客の反応に満足感を表現しながらも、「少し残念だと思うのが、小劇場ではなかったことでしだ。韓国の公演では小劇場だったので観客との共感が強いでしたが、日本では悲しみさを伝える意味で、観客との距離が少しあったのはないかと思いました。その点がすごく残念でした」と語った。

 

「風月主 ~美しきファランの禁断の愛」のイ・ジュガン(左)とキム・ジェボム(右)。|安・ビョンチョル記者

 

日本観客と韓国観客の違いについて、イ・ジュガンは、「日本と韓国にそんなに大きな差はないと思います。ただ韓国人はもう少し反応が早くて、おもしろい場面ではすぐ笑ったり、悲しい場面ではすぐ泣きます。しかし日本人はそういう感情を我慢しながら自分の中で積み上げ、最後になったら表現する、そういう点で違いがあると思います」と述べた。

 

キム・ジェボムは最後に、「『風月主』は悲しみさを描いた作品です。登場人物間の絡みや葛藤などで出てくる悲しみを描いたので、ストーリー自体は複雑ではありません。悲しみさに重点を置いてご覧になさったら「風月主」をより楽しむことができると思います」と作品のテーマを強調した。また、イ・ジュガンは、「『風月主』には、悲しみ以外にも素敵な音楽と踊り、時代とキャラクタを表現する衣装などたくさんの見ところがありますのでこれも楽しんでください」と付き加えた。

 

〈アミューズ・ミュージカルシアター〉では今回、韓国最大級のエンターテインメント会社であるCJ E&Mの公演事業部と手を組んで、韓国で成功しているオリジナル作品を中心に、質の高い韓国ミュージカルを紹介している。第1弾公演の『カフェ・イン』をはじめ、第2弾公演『シングルズ~29歳のクリスマス~』が好評のうちに終了し、今回の「風月主」がその第3弾公演になり、これからも韓国のミュージカルを引き続き舞台に上げる予定だ。

 

「風月主」は7月21日まで上演され、この後には韓国で大ヒットした「兄弟は勇敢だった」の舞台が続く予定だ。


 

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